ジョルダーノ・ブルーノ|地動説,宗教裁判

ジョルダーノ・ブルーノ Giordano Bruno 1548-1600

ジョルダーノ・ブルーノは、ルネサンスのイタリアの哲学者である。主著『無限、宇宙と諸世界について』。1548年、ナポリ王国のノーラで生まれる。父は兵士であった。14歳の頃、ナポリ大学で学び、後にドミニコ会の修道僧ににつく。1575年神学博士となる。トマス・アクィナスの影響を大きく受ける。正統の信仰に満足できずに修道院を抜け出して、文法と天文学を教えながらヨーロッパ各地を転々とした。スイス、フランス、イギリスなどに赴き、当時のプロテスタントのカルヴァン派、ルター派と接触するが論争を起こし、決別することとなる。コペルニクスの地動説を支持し、また、中世の宗教家ニコライ=クサヌスの影響を受け、無限の宇宙には恒星認を太陽とする無数の太陽系があるとし、神を無限の宇宙の生命そのものと見なす汎神論的な宇宙論を説いた。地動説は当時のキリスト教の考え方と大きく異なっている。地動説が異端とされて投獄され、7年間自説を曲げず、1600年にローマで火刑に処せられた。ガリレオ・ガリレイはブルーノの火刑に恐れ、自説を撤回して死刑を免れている。

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