配当金
配当金とは、企業が利益の一部を株主に分配する金銭のことである。企業が事業活動によって得た利益の一部を株主に還元することで、株主は投資に対するリターンを得る。配当金は、通常、株主総会で決定され、年に一度または複数回支払われる。配当金の額や支払頻度は、企業の業績や配当政策に依存する。
配当金の種類
配当金には、主に「普通配当」と「特別配当」が存在する。普通配当は企業が定期的に行う通常の配当であり、特別配当は企業が一時的に得た大きな利益など、特別な理由で行われる配当を指す。さらに、企業が利益を直接株主に還元する「現金配当」の他に、企業の株式を新たに発行して株主に割り当てる「株式配当」もある。
配当金の支払日
配当金の支払日は、企業が定めた「権利確定日」の時点で株主として株を保有している場合に、その後に配当金が支払われる。一般的には、権利確定日の翌日に「配当落ち」と呼ばれる株価の下落が発生し、その後に配当金が支払われる。また、配当金の支払頻度は年1回の企業もあれば、四半期ごとに支払う企業も存在する。
配当金の利回り
配当利回りは、株主にとって投資の魅力を測る指標の一つである。配当利回りは、株価に対する配当金の割合を示し、「1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 × 100」で算出される。利回りが高いほど、株主は投資に対する収益を高く評価できるが、高配当だからといって必ずしも安全な投資とは限らず、企業の業績や成長性を考慮する必要がある。
配当金と税金
配当金は所得税と住民税の対象となり、通常は20.315%の税金が源泉徴収される。投資家は、総合課税または申告分離課税を選択し、確定申告を通じて税金を調整することができる。また、外国株の場合は、配当金に対して二重課税が発生することがあるため、外国税額控除を活用して軽減することができる。