避難訓練
消防・避難訓練とは、火災、天災(地震、大雨、大雪)、軍事的脅威などが発生した際に学校、会社、地域の住人が、どう判断し、どのように行動すればよいかを身につけるための訓練をいう。多くの場合、各コミュニティで任務分担(通報・連絡、初期消火、避難誘導、応急救護など)を決めて、きちんと避難できるよう年数回行われる。消防署の監督の下行われると望ましい。
通報・連絡訓練
通報・連絡訓練とは、119番通報の方法、非常放送設備の使い方を習得する訓練である。火元の発見者が「火事だー!」と大きな声で周囲に知らせる訓練、防災センターへ状況を連絡する訓練、内線電話を使用して模擬119番通報の訓練などをいう。
初期消火訓練
初期消火訓練とは、消火器や屋内消火栓の操作方法を覚え、実際に使用して全員が使いこなせるようにする訓練である。初期消火は適切な消火器具、消火設備を使用して行うことが重要で、消火器具が使用できる状態かどうかも確認しておく。特に危険な物質を扱う、工場や医療施設、研究施設などにおいて、禁水性物質、油類、電気による火災の場合は、水での消火は厳禁であるなど、基本事項を確認しなければならない。
避難誘導訓練
避難誘導訓練とは、出火場所を避け、階段などの避難経路を使って、安全な場所まで避難・避難誘導する訓練である。学校や会社などでは、多くの人を適切に誘導する仕組みが重要となるが、駅やデパートなど人の出入りが激しい施設は困難が必要である。その他、残留者を確認して防火扉などを閉鎖し区画を形成する訓練や、避難器具の使用方法の訓練が実施される。
応急救護訓練
応急救護訓練は、ケガ人の応急手当、搬送、AEDの使用方法などを身につける訓練である。
日常の注意事項
災害に対応するために日頃から注意を徹底することが重要である。
- 消火器、消火栓、非常警報設備の設置場所を把握しておく
- 消火器、消火栓、非常警報設備の周りになにも置かない。特にボタン周りは重要である。
- 誘導灯の確認チェック
- 避難経路となる廊下・階段・通路に妨げを置かない。
- 非常口をふさがない
- 防火扉、防火シャッターの付近に、閉鎖の妨げとなるような、荷物などの障害物を置かない。