班固(はんこ)|歴史書『漢書』の著者

班固(はんこ)

班固(はんこ)(32~92)は、後漢の歴史家である。武将・班超の兄で、父の志を『漢書』に著した。匈奴征討に従軍したのち、宮中の争いのあおりをうけ、竇憲の罪に連座して獄死した。『漢書』は司馬遷の『史記』に匹敵する歴史書である。その他、儒学思想の『両都賦』や文学作品である『白虎通義』を記している。

『漢書』

『漢書』は、班固が著した高祖から王莽滅亡までの前漢一代の歴史書である。中国の伝統的書式となる紀伝体と呼ばれる方式で記述された。12本紀・8年表・10志・70列伝の全120巻からなる。82年頃に成立したが、班固の死後、妹の班昭が補修して完成させた。儒教的色彩が強く、整然たる叙述形式の王朝史として後世、正史の模範とされた。また、

西域36国

『漢書』の西域伝には中国の西方諸国についての記述が見られる。いわゆる西域36国の記述で、ペルシア、中央アジア、シリア、エジプト、ネパール、インド、チベット、青海などの領域である。

『漢書』の巻28の地理志には歴史上、初めて倭(日本)についての記述がある。

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