王権神授説|絶対王政,世界史,16~17世紀ヨーロッパ

王権神授説 theory of divine right of kings

王権神授説とは、16~17世紀のヨーロッパで神が国王に王としての統治権を与えたとする理論で、絶対王政を正当化したときに用いられた。神から授けられたため、失政に対しても国民への責任はないとされる。イギリスの思想家フィルマーは、人類の祖先であるアダムに与えた世界の支配権が、その子孫に伝えられて国王に受けつがれたと説いた。統治のために、国家(および人間生活の一切において)は神は密接に関係しているとし、神話的説明を必要とした。国家の統治権を人民の同意に基づいて説明する社会契約説と対立する。イギリスのジェームズ1世,フィルマー、フランスのボシュエらによって説かれた。

目次

キリスト教と王権

17世紀当時、キリスト教の影響が強く、王もまたキリスト教の背景がなければ、権力を担保することができなかった。特にイギリスでは法王がおらず国王の権限が強かった。

王権の没落

17世紀以降、絶対王政の下で富を蓄えた市民階級や地主、貧民などが市民革命を起こし、君主から王権を取り上げた結果、近代民主政治が生まれた。