応力-ひずみ曲線
材料に荷重が加わると応力とひずみが生じるが、その関係を表すものを、応力-ひずみ曲線である。降伏現象が起きる鋼では、下図のような応力―ひずみ曲線ができるが、材料によって異なる。
降伏現象
降伏現象とは、鋼のような延性材料で見られる現象で、応力-ひずみ曲線で表される。
比例限度
比例限度とは、応力とひずみが比例して変化する上限の応力である。機械材料は比例限度内で使うことが重要である。
弾性限度
弾性限度とは、かかっている応力を除外すると、もとの状態にもどることができる上限の応力である。弾性限度を超えると永久ひずみが残ったままで、変形したままになる。
上降伏点・下降伏点
上降伏点・下降伏点とは、応力が増加しないでひずみが増加し始める直前の応力である。
極限強さ
極限強さとは、引張り強さとも呼ばれ、破断に至るまでに受ける最大応力である。極限強さを過ぎると試験片にネッキング(くびれ)が生じて変形が局所的になる。
破断強さ
破断強さとは、破断する直前の応力である。
耐力
鋼は応力―ひずみ曲線に降伏点が現れるが、そうでない材料では耐力が用いられる。通常永久ひずみが0.2%になるような応力を耐力として表される。