彩陶文化|黄河におこった中国最古の新石器文化

彩陶文化

彩陶文化は、前5000~前4000年頃黄河中流域におこった中国最古の新石器文化である。1921年、スウェーデン人アンダーソンが河南省澠池(めんち)県の仰韶村で、彩陶を特色とする遺跡を発見した。(そのため、仰韶文化とも呼ばれる。)その他、陝西・甘粛省など主として黄河中流域に広く遺跡が分布している。主作物としては栗がつくられ、豚・犬などの小型家畜が飼育されていたほか、糸をつむぐ紡錘車なども使用されていた。代表的遺跡は陝西省の半坡遺跡(はんば)や姜寨遺跡(きょうさい)である。

黄河文明

黄河文明は、黄河中下流域の黄土地帯に原シナ人が開いた農耕文明であるが、時期によって彩陶文化と黒陶文化に分かれられる。

半坡遺跡

半坡遺跡は、1952年に陝西省西安近郊の半坡村で発見された集落遺跡された遺跡である。竪穴式住居跡が多数発見され、集落の周囲には、幅・深さとも5~6mの防御溝が設けられていた。

彩文土器(彩陶)

彩文土器は、素焼きの淡紅色の地に、赤・白・黒などで文様をほどこした土器である。焼成温度は約1000°C。鉢型・碗型が多く、河南・山西・陝西・甘粛などに分布している。製法には西方の新石器文化の影響が考えられる。

彩陶・黒陶・灰陶

  • 彩陶:赤色土器の表面に黒い彩色をほどこした土器
  • 黒陶:黒色で光沢があり、卵の殻のように薄い土器。ともに公的な場面で用いられた。
  • 灰陶:粗い砂を含んだ粘土質の土器。