全面安
全面安（ぜんめんやす）とは、株式市場において、ほぼ全ての銘柄やセクターが値下がりする状況を指す。市場全体が弱気の状態にあり、広範囲にわたって株価が下落する現象を意味する。全面安は、ネガティブな経済指標や悪材料が出た場合、あるいは市場全体の投資家心理が非常に悪化しているときに見られる。全面安の状況は、投資家に不安感を与え、さらなる売り圧力を生むことが多い。
全面安の発生要因
全面安が発生する主な要因としては、経済の悪化、企業業績の悪化、または政策の変更が挙げられる。例えば、予想外に悪い経済指標の発表や、重大な国際的なリスク要因（例えば、地政学的リスクやパンデミックの拡大など）が市場に悪影響を与え、ほぼ全ての銘柄が値下がりすることがある。また、金融市場の混乱や流動性の枯渇も、全面安を引き起こす要因となる。
全面安の影響
全面安は、投資家に広範な損失をもたらす可能性が高く、市場全体に不安定な状況を引き起こす。株価が急激に下落することで、投資家の心理がさらに悪化し、パニック的な売りが加速するリスクもある。また、全面安の状況では、企業の資金調達コストが上昇したり、消費者信頼感が低下するなど、実体経済にも悪影響を及ぼす可能性がある。
全面安の持続性
全面安がどの程度持続するかは、発生した要因や市場環境に依存する。根本的な経済問題が解決されない限り、全面安の状況が長期間続く可能性があるが、短期間のショックで終わる場合もある。全面安が持続する場合、投資家はリスク管理を徹底し、市場の底打ちを見極めるための慎重な判断が求められる。