人民主権|ロック,ルソー,アメリカ合衆国憲法

人民主権

人民主権とは、国家の政治のあり方を最終的に決める権利である主権は国民にあるという、民主主義の基本的な原則。国民主権ともいう。国家はみずからの意志に基づいて統治する権力を持つが、その国家主権は、一人ひとりの国民の意志の総和に基づく。人民主権の思想は、アメリカ独立戦争やフランス革命の指導的理念となり、民主主義の基本理念になった。1789年の人権宣言や1793年のジャコバン憲法にもその特徴がみられる。

目次

ジョン・ロックの人民主権

ロックによれば、政府は、自然権を保障するために人民の合意による権力の信託によって成立したとし、人民主権が国家の成立根拠であるとした。

アメリカ合衆国憲法

現在もアメリカ独立宣言を引き継ぎ、アメリカでは人民主権がその中核となっている。歴史的に王を持たなかったことから、人民が主権である、という意識は強い。アメリカ合衆国憲法にもWe the People of the United States,in order to form a more perfectUnion,我ら合衆国の人民は、完全な連邦を形成し・・・と前文に記されている。

We the People of the United States, in Order to form a more perfect Union, establish Justice, insure domestic Tranquility, provide for the common defense, promote the general Welfare, and secure the Blessings of Liberty to ourselves and our Posterity, do ordain and establish this Constitution for the United States of America.

ルソーの人民主義

ルソーにとって、主権とは公共の利益を求める一般意志の行使であり、絶対的なものであった。そして一般意志は、人民自身のの意志であるから、一般意志の行使である主権を人民が持つ人民主権が原則となる。