三権分立|モンテスキュー,ジョン・ロック,アリストテレス

三権分立

三権分立とは、国家の統治権を三つに分け、それぞれを独立した機関が遂行することによって、権力の集中と濫用を防ぐ制度。権力分立ともいう。

モンテスキュー

モンテスキュー

ジョン・ロック

三権分立はイギリスの哲学者ジョン・ロックによって最初に唱えられたとされる。ジョン・ロックは国家の組織を、立法・行政・連合(同盟)の三権に分けて、その中でも立法権の優位であるとした。司法権と行政権は区別されない一方で、行政権に属する他国と同盟を結ぶ外交権が分立された。

モンテスキューの三権分立

モンテスキューは三権分立の創始者とも言われ、彼の主著である『法の精神』フランス革命に影響を与え、フランス人権宣言の他、アメリカ合衆国憲法にも採用されている。モンテスキューは立法・行政・司法の三権を分け、近代民主主義の基盤を作った。各組織に独立性をもたせ、三権が相互の抑制しあいながら均衡を説く三権分立論を完成させた。

アリストテレスの三権分立

古代ギリシアの哲学者アリストテレスの政治論において、三権分立の考え方がみられる。統治権を、審議的(宣戦、条約を含めた外交権、立法権、死刑や追放などの司法等)、行政的、司法的の三要素に分けた。ジョン・ロックモンテスキューに比べ、統治権の区別は曖昧であるといえる。

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