プラトンの弁証法

プラトンの弁証法

プラトンの真実へのアプローチを、ソクラテスの問答法を受け継ぎ、対話によってのみ真実に導くとしたことから、弁証法と呼ばれる。ただし、ソクラテスが対人であったのに対し、プラトンは思惟自体で自ら自問自答しながら高次の認識に向かう。
1.多くの与えられた感覚的事物を吟味してしだいにイデアの存在を自覚させ、さらにこのイデアないし概念を吟味してついに最高の最も根本的な概念である。
2.今度はこの最高の概念から出発して逆に低次の概念に下り概念相互の関係を確定しようとする。
1.ソクラテスの帰納法と合致するところがあるが、2.の過程はプラトンがこれを補うために必要であったと考えられる。この弁証法がゼノンの弁証法と密接な関係があったことは明らかであるが、ゼノンが否定的な弁証法なのに対し、プラトンはポジティブなものであった。