ドテン
ドテンとは、相場取引において、現在のポジションをすべて手仕舞い(決済)し、その直後に逆のポジションを新たに持つことを指す。例えば、買いポジションを全て売却し、即座に売りポジションに転換する行動がドテンである。この手法は、相場の急激な反転や新たなトレンドの発生を予想して、損失を最小限に抑えながら新たな利益機会を捉えるために用いられる。短期トレーダーやデイトレーダーの間で特によく利用される戦略である。
ドテンの実行方法
ドテンを実行する際には、まず現在のポジションを決済する。これにより、現在の相場に対するリスクがゼロとなる。その後、相場の反転や新たなトレンドを見極め、逆のポジションをすぐに取る。たとえば、上昇相場が反転して下落に転じると予想した場合、保有していた買いポジションを売却し、売りポジションに転換する。ドテンのタイミングが正確であれば、損失を避けながら新たなトレンドに乗ることが可能となる。
ドテンのリスク
ドテンにはタイミングが非常に重要であり、誤ったタイミングでの実行は大きな損失につながる可能性がある。特に、相場が予想通りに動かない場合、すぐに逆のポジションを取ることで損失を広げてしまうリスクがある。また、頻繁にドテンを繰り返すことは、取引コストの増加や精神的な負担も大きくなるため、慎重な判断が求められる。
ドテンの活用場面
ドテンは、相場が急激に反転する局面や、新たなトレンドが強く発生した際に有効である。特に、ボラティリティが高い相場やニュースの影響で大きな変動が予想されるときに、利益を守りつつ新たなチャンスを捉える手段として利用されることが多い。短期的な取引を好むトレーダーにとっては、リスク管理と利益追求の両方を兼ね備えた重要な戦略となる。