コア投資
コア投資とは、長期的な資産形成を目的として、安定したリターンを期待できる資産や銘柄に重点を置く投資手法を指す。投資ポートフォリオの基盤として位置づけられるもので、通常、リスクが低く、比較的安定した収益を見込める資産に投資することが多い。株式や債券、不動産、インデックスファンドなどがコア投資の対象として選ばれる。
コア投資の特徴
コア投資の特徴は、リスクの低減と安定したリターンを追求する点にある。長期的な資産運用を目的とし、短期的な市場の変動には左右されにくい資産が選ばれる。これにより、投資家は市場の急激な変動や不況に対しても、比較的堅実な資産形成を続けることが可能となる。また、コア投資はポートフォリオの中心として、リスクの高い投資(サテライト投資)と組み合わせることで、全体的なリスクを管理する役割を果たす。
コア投資の対象となる資産
コア投資の対象となる資産は、安定性が高く、長期にわたって価値を維持できるものが中心となる。具体的には、以下のような資産が一般的に選ばれる。株式市場では、配当利回りが高く、長期的に業績が安定している企業の株式がコア投資の対象となる。債券では、国債や格付けの高い社債が選ばれることが多い。不動産も、賃料収入が見込める商業不動産や住宅が安定したリターンをもたらすため、コア資産として投資される。
コア・サテライト戦略
コア投資は「コア・サテライト戦略」の一環として活用される。この戦略は、ポートフォリオの中心(コア)を低リスクで安定した資産に配分し、全体のリスクを抑える一方で、周辺(サテライト)にはリスクの高い投資を行い、高リターンを狙うというものである。コア投資が安定した土台を提供することで、サテライト投資で得られるリターンがポートフォリオ全体に与える影響を緩和する。
コア投資のメリットとデメリット
コア投資のメリットは、長期的に安定した収益を見込める点にある。リスクが低いため、資産が減少するリスクが少なく、安心して資産運用を続けられる。また、ポートフォリオの中心となるため、他のリスク資産とのバランスを取りやすい。一方で、リターンも比較的低いため、短期間で大きな利益を上げたい投資家には向かないことがデメリットである。