ねじ山
ねじ山は、おねじ・めねじ、それぞれのねじの山を示す。
ねじ山
ねじ山の種類は三角ねじ、台形ねじ、角ねじ、のこ歯ねじ、丸ねじ、電球ねじなどがある。以下、ここでは最も汎用性が高い三角ねじのねじ山について言及する。
最低限のねじ山の数
ねじ山の高さは3ピッチ以上にするとよいといわれている。理論的にはねじ部の長さの計算方法を参考のこと。
ピッチ | 3ピッチ | ねじ穴の最低深さ(参考) | |
---|---|---|---|
M3 | 0.5 | 1.5 | 1.5 |
M4 | 0.7 | 2.1 | 2 |
M5 | 0.8 | 2.4 | 2.5 |
M6 | 1 | 3 | 3 |
M8 | 1.25 | 3.75 | 4 |
M10 | 1.5 | 4.5 | 4.5 |
M12 | 1.75 | 5.25 | 5.5 |
ねじ山の数と軸引っ張り力
ねじが軸引っ張り力の負荷に耐えるためには、ねじ山の数を一定以上高くする必要がある。(通常は3ピッチ以上が目安といわれている。)ただし、ねじ山の数を多くすればするほど、大きい荷重を受けられるというわけではなく、締結にはほとんど意味がない。その理由は、荷重が、ねじ山全体的に均等に分けられるわけではなく、座面に近くなるほど強くかかり、座面から遠くなればなるほど、荷重が低くなるためである。
おねじとめねじの面
ねじとめねじは下記の図のように山と谷がかみあうようにして締結している。接するねじ山の面に押しあたることによって締結力を発生させることができる。
[理論]ねじとめねじのはめあっているねじ部の長さ
ねじとめねじのはめあっているねじ部の長さhは下記の式で表される。
互いにはまり合っているねじ山の数
ねじ山の数nは、はめあっているねじ部の長さをピッチで割ることで計算される。
ねじ山に働く面圧力
ねじ山には下記のように圧力がかかっている。
ねじ山の許容圧力
ねじ山の許容圧力の目安は下記である。
おねじ | めねじ | 締結用 | 移動用 |
---|---|---|---|
軟鋼 | 軟鋼または青銅 | 30 | 10 |
硬鋼 | 軟鋼または青銅 | 40 | 13 |
硬鋼 | 鋳鉄 | 60 | 5 |