アルファベットの起源

アルファベットの起源

アルファベットの起源について、表音文字より正確には子音文字のアイディアはすでにエジプトにあった。しかしこれのみで言語を表記しようとしたのは、前2千年紀前半のカナーン人が最初である。彼らがエジプトの象形文字をもとにしてつくった「原カナーン文字」が、いわゆるアルファベットの原形となった。表意文字がとりいれられなかったのは、彼らが実用的な目的(おそらく商用)のためにできるだけ簡便な文字を必要としたからであろう。

カナーン人

古代エジプトでが象形文字が使われていた。前2千年紀前半、カナーン人は表音文字のみで言語を表記した。それがカナーン人は古代エジプトの象形文字をもとにして作った「原カナーン文字」であるが、これがアルファベットの原形となった。カナーン人が表音文字を使ったのは、実用的な目的(おそらく商用)のためにできるだけ簡便な文字を必要としたからである。

フェキニア文字

「原カナーン文字」は各地に伝播していくつかに枝分かれしたが、フェニキア人のフェニキア文字の出現が大きな分岐点となった。フェニキア文字から東西の諸文字の元祖である、アラム文字とギリシア文字が分かれて発展した。

アラム文字

アラム文字は、オリエント世界ではやがて楔形文字にとってかわり、さらに東に伝播して、中央アジアや北アジア系の文字につながっていく。ヘブライ文字、ナブタイ文字(ーアラビア文字)、シリア文字(ーゾグド文字ーウィグル文字ーモンゴル文字ー満州文字)、グルジア文字、アルメニア文字、ブラーフミー文字(ーチベット文字、現代インド文字、南アジア文字)、パフラヴィー文字である。

ギリシア文字

ギリシア文字は、アルファベットに母音文字が付け加えられた。ローマに伝えられて西ヨーロッパ諸文字となる。また東ヨーロッパに伝わってスラブ諸文字の元になった。その他、エトルリア文字、ラテン文字(ローマ字)、ルーン文字、コプト文字になる。

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