鮮卑

世界史

匈奴の分裂|南北分裂と草原秩序の再編と漢帝国

匈奴の分裂前2世紀末から前1世紀にかけて、東アジアの草原世界を主導した匈奴は、王位を意味する単于位の継承をめぐる抗争と、漢帝国との軍事・外交的圧力の高まりのなかで二分した。この匈奴の分裂は、呼韓邪と郅支という二人の単于の対立を軸に、南匈奴の...
世界史

扶余|高句麗・百済の源流となった北方国家

扶余扶余は、松花江・嫩江流域(現在の中国東北部)に成立した北方系の古代国家である。成立期は前漢末〜後漢期にかけてと見なされ、東北アジアの遊牧・農耕複合地帯に拠って発展し、のちに高句麗や百済の王統・制度・文化記憶に深い影響を及ぼしたと理解され...
世界史

平城|北魏前期の都城、雲崗石窟で栄える

平城平城とは、平野や微高地などの平地に築かれた城郭の総称である。中世から近世にかけて発達し、戦闘のための要塞であると同時に、領主権力の可視化・統治・商業流通の結節点として機能した。山地の自然地形に依拠する山城に比べ、平城は人工的な堀・土塁・...
世界史

北魏|鮮卑拓跋が築いた華北王朝

北魏北魏は鮮卑系拓跋氏が北方騎馬社会の軍事力と遊牧的動員力を背景に成立した王朝である。386年に拓跋珪(道武帝)が代を継いで華北に進出し、平城を拠点に北方諸勢力を統合した。5世紀後半、孝文帝は洛陽へ遷都し、服制・言語・姓氏・官制・都市計画に...
世界史

丁零|北アジア草原の古代遊牧民

丁零丁零は、中国史書に北方の遊牧・狩猟民として記録された集団である。主な活動期は前漢から魏晋南北朝にかけてで、バイカル湖周辺からアルタイ・サヤン山脈一帯の森林ステップに広く分布した。彼らは匈奴に従属・離反を繰り返し、後には「高車(敕勒)」、...
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羯|四世紀華北で後趙を築いた胡族

羯羯は中国の五胡十六国期(4世紀)に華北で台頭した騎馬・武装集団を指す名称である。とくに并州(今日の山西)周辺に基盤を持ち、後趙を建国した石勒・石虎らの支持層・武力基盤として歴史に現れる。史料上は「羯胡」とも称され、匈奴・鮮卑・氐・羌などと...
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北方の諸勢力|遼金モンゴルが東アジアを動かす

北方の諸勢力北方の諸勢力とは、中国王朝や朝鮮半島、日本列島の北方・北西方に展開した遊牧・半農耕の諸民族勢力を総称した呼称である。おもに契丹(遼)、女真(金)、タングート(西夏)、モンゴル(元)などが指標的存在で、渤海や高麗、満洲森林地帯の諸...
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南匈奴|後漢に帰順し北辺の防衛を担う

南匈奴南匈奴は、匈奴が内紛によって南北に分裂したのち、漢王朝の保護と監督下に入った遊牧勢力である。後漢はこれを辺境防衛の緩衝として受け入れ、并州・朔方などに分住させ、互市や朝貢を通じて統制した。やがて南匈奴は軍事同盟者として北匈奴討伐に協力...
世界史

鮮卑|北魏建国と漢化で華北統合

鮮卑鮮卑は後漢末から北朝期にかけて華北の政治・社会・文化に深甚な影響を与えた東胡系の騎馬遊牧集団である。彼らは2〜3世紀にかけて草原勢力図の再編を主導し、慕容・拓跋・宇文・吐谷渾などの有力氏族を通じて複数の国家を樹立した。特に拓跋部は北魏を...
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孝文帝|漢化改革と洛陽遷都で体制抜本刷新

孝文帝孝文帝(467−499、在位471−499)は、北朝の強国である北魏の皇帝であり、華北の政治・社会・文化の枠組みを大きく転換させた君主である。太和年間に展開したいわゆる「太和改制」により、遊牧系の支配エリートを中国的な官僚制度へと統合...