FIFA ワールドカップ 2026 アルモエズ・アリ|カタールが誇るW杯のスター

FIFA ワールドカップ 2026 アルモエズ・アリ

アルモエズ・アリ(Almoez Ali Zainalabiddin Abdulla、1996年8月19日生まれ)は、スーダン・ハルツーム出身のサッカー選手で、カタール代表のフォワードとして活躍する。所属クラブはカタール国内リーグのアル・ドゥハイルSC。代表通算50得点・100試合超のキャップを誇り、カタール歴代最多得点者の記録を保持している。2019年のAFCアジアカップで大会新記録となる9得点を叩き出し、その名を世界に知らしめた。2026年FIFAワールドカップ・グループBにおいてもカタールの主軸として起用されたが、チームは未勝利でグループステージ敗退となった。

プロフィールと生い立ち

アルモエズ・アリは1996年8月19日、スーダンの首都ハルツームで生まれた。幼少期にカタールへ移住し、7歳のころにアルミサイマーSCの育成組織でサッカーを始めた。その後、カタールが国家的育成プロジェクトとして設立したアスパイア・アカデミーや、レフウィヤSCで腕を磨いた。身長180cmのセンターフォワードで、身体能力の高さと抜け出しの巧みさを兼ね備える。

クラブキャリア

2015年にはベルギーのKASオイペンに渡り、同年7月にオーストリアのLASKリンツとプロ契約を締結した。同年11月のフローリツドルファーAC戦でプロ初ゴールを記録する。2016年1月にはスペイン3部のクルトゥラル・レオネサへ移籍し、同シーズン内にゴールを決めてスペインリーグで得点した初のカタール人選手という歴史的な記録を打ち立てた。帰国後はアル・ドゥハイルSCに加入し、カタール・スターズリーグで複数回の優勝に貢献している。

クラブ 在籍期間
KASオイペン ベルギー 2015
LASKリンツ オーストリア 2015–2016
クルトゥラル・レオネサ スペイン 2016
レフウィヤSC カタール 2016–2018
アル・ドゥハイルSC カタール 2018–

カタール代表でのキャリア

2016年8月のイラク代表戦でA代表デビューを飾り、翌2017年10月のシンガポール代表戦で代表初得点を2得点で記録した。U-23代表としてAFC U-23選手権2018では6得点を挙げて得点王となり、チームを3位へ導いた。代表通算100試合・50得点という数字はカタールサッカー史上最高の記録であり、カタール代表の象徴的な存在となっている。

AFCアジアカップ2019での活躍

2019年のAFCアジアカップはアルモエズ・アリが世界的注目を集めた大会である。グループステージからノックアウトステージにかけて北朝鮮戦での4ゴールを含む計9得点を記録し、それまでの大会記録を塗り替えた。カタール代表は同大会で初優勝を果たし、アリは得点王および大会MVPの2冠を獲得した。この活躍がアジアカップ史に残る伝説的パフォーマンスとして語り継がれている。

2022年ワールドカップの苦い記憶

自国開催となった2022年FIFAワールドカップでは、エースとして大きな期待を背負って臨んだ。しかし、エクアドル・セネガル・オランダとのグループ全3試合でノーゴールに終わり、チームも1分2敗でグループ最下位敗退という屈辱を味わった。この経験はアルモエズ・アリにとって雪辱を誓う転機となり、2026年大会に向けてさらなる研鑽を積む動機となった。

2026年ワールドカップ・グループB

2026年大会ではカタールはグループBに入り、スイス・カナダ・ボスニア・ヘルツェゴビナと同組に振り分けられた。第1節のスイス戦は1-1の引き分けで勝ち点1を獲得し、2022年大会での3連敗以来初の勝ち点を手にした。しかし第2節でカナダに0-6と歴史的大敗を喫し、第3節ではボスニア・ヘルツェゴビナに1-3で敗れてグループステージ敗退が確定した。2026年FIFAワールドカップにおいてアルモエズ・アリはボスニア戦で途中出場したが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

プレースタイルと特徴

アルモエズ・アリの最大の強みは、相手DFの背後へ抜け出すタイミングの良さと高い決定力である。クロスボールへの反応や、なんでもないような場面でゴールに流し込んでしまう「理不尽な得点力」が特徴で、フィジカルの強さも際立つ。チーム内ではアクラム・アフィフとのコンビネーションが機能し、アフィフが左サイドから仕掛け、中央でアルモエズ・アリがフィニッシュに持ち込む形がカタール代表の攻撃パターンの基本となっている。

コパ・アメリカとゴールドカップへの参加

カタール代表は招待国としてコパ・アメリカ2019やCONCACAFゴールドカップ2021・2023にも参加しており、アルモエズ・アリはゴールドカップ2021で得点王に輝いた。これらの大会への参加は、アジア圏以外の強豪と戦う貴重な経験となり、選手個人としてのレベルアップにも大きく貢献した。異なるサッカー文化や戦術と対峙することで、ゴールドカップはカタールの国際経験値を大きく押し上げた。

主な受賞歴・タイトル

  • AFCアジアカップ 優勝(2019年):カタール代表として初優勝に貢献
  • AFCアジアカップ 得点王(2019年):大会新記録の9得点
  • AFCアジアカップ MVP(2019年):同大会2冠
  • AFC U-23選手権 得点王(2018年):6得点で得点王
  • CONCACAFゴールドカップ 得点王(2021年)
  • ガルフカップ 得点王(2017年)
  • カタール・スターズリーグ 優勝(2016-17、2017-18、2019-20)

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