FIFA ワールドカップ 2026 マリオ・ザウエル|チェコが誇る不動のGKの軌跡

FIFA ワールドカップ 2026 マリオ・ザウエル

マリオ・ザウエル(Mário Sauer、2004年5月15日 – )は、スロバキア出身のプロサッカー選手。ポジションはセントラルミッドフィールダー兼アタッキングミッドフィールダー。フランス・リーグ1のトゥールーズFCに所属し、スロバキア代表としても活動する。ブラチスラバ生まれで、弟はフェイエノールトに所属するウインガーのレオ・ザウエル。2026年FIFAワールドカップ欧州予選では兄弟そろってスロバキア代表に名を連ねたが、プレーオフでコソボに惜敗し本大会出場を逃している。

選手プロフィール

マリオ・ザウエルは2004年5月15日、スロバキアの首都ブラチスラバで生まれた。身長180cm、右利き。幼少期はブラチスラバの地元クラブであるラチャでプレーし、その後スロバン・ブラチスラバのユースアカデミーへ移籍。2018年、14歳でスロバキア北部のジリナへ転居し、MŠKジリナの育成組織に加入した。同アカデミーはミラン・シュクリニアルやダヴィッド・ハンチュコら数々の代表選手を輩出したことで知られる名門施設であり、マリオ・ザウエルはこの環境で技術・戦術双方の基礎を磨いた。弟のレオ・ザウエルとともにジリナの育成組織に在籍し、兄弟揃ってスロバキアU-19代表でもプレーしている。

クラブキャリア

マリオ・ザウエルのトップチームデビューは2021年5月16日、MŠKジリナでのスパルタク・トルナヴァ戦(スロバキア・スーペルリーガ)であった。後半途中からの出場で、当時17歳だった。その後ジリナBとトップチームを行き来しながら出場機会を積み上げ、2022-23シーズンはリーグ戦15試合、2023-24シーズンは29試合6得点、2024-25シーズンは32試合7得点と安定した活躍を見せた。計5シーズンにわたってジリナに在籍し、公式戦通算100試合を超えるキャリアを同クラブで築いた。2025年5月22日、フランスのトゥールーズFCと契約を締結し、リーグ・アン挑戦への一歩を踏み出した。2025-26シーズンはリーグ1で20試合以上に出場し1得点を記録、背番号77を着用して定着をはかっている。

代表歴

マリオ・ザウエルはスロバキアの各世代別代表を経験してきた。U-15からU-21まで全カテゴリーに選出され、特に2022-23年はU-19代表とU-20代表を兼任。弟レオとともに2023年FIFA U-20ワールドカップ(アルゼンチン)のスロバキア代表メンバーに選ばれ、同大会はスロバキアにとって初めてのU-20ワールドカップ出場という歴史的な舞台となった。その後A代表へのステップアップを果たし、2026年FIFAワールドカップ欧州予選のプレーオフ準決勝(対コソボ、2026年3月26日)ではスタメン出場を果たした。ポジションはシャドーストライカー的な役割を担い、ハラスリンとともに攻撃の起点として機能した。

2023 FIFA U-20ワールドカップ

2023年5月にアルゼンチンで開催されたFIFA U-20ワールドカップは、スロバキアにとって初の同大会出場であった。マリオ・ザウエルは弟のレオ・ザウエルとともに代表入りを果たし、グループステージの複数の試合に出場した。この大会での経験はその後のA代表招集に向けた重要なステップとなっており、スロバキア若手世代の台頭を象徴するものとなった。

2026年FIFAワールドカップ欧州予選

スロバキアは2026年FIFAワールドカップ欧州予選グループAでドイツ、ルクセンブルク、北アイルランドと同組となった。開幕戦(2025年9月4日)ではドイツを2-0で撃破する大金星を挙げ、マリオ・ザウエルはスタメン出場してドイツ守備陣を再三脅かす活躍を見せた。この試合でのパフォーマンスは国際的に注目を集め、ドイツが同予選でアウェーゲームに初めて敗れる歴史的な一戦のキーマンとなった。しかし最終節(2025年11月17日)では同じグループ首位を争うドイツに0-6と大敗し、グループ2位でプレーオフへ回ることとなった。この試合は負傷のため欠場している。

プレーオフとW杯出場逸

2026年3月26日、ブラチスラバのテヘルネー・ポレ・スタジアムで行われた欧州予選プレーオフ準決勝では、スロバキアはコソボと対戦した。マリオ・ザウエルは18番をつけてスタメン出場し、ルカーシュ・ハラスリンとともに最前線でコンビを組んだ。試合は前半2-1とスロバキアがリードして折り返したものの、後半にコソボが逆転に成功。スロバキアは終盤にダヴィッド・ストレレツが1点を返したが及ばず、3-4で敗戦しW杯出場権を逃した。スロバキアの2026年ワールドカップ出場は叶わず、2010年南アフリカ大会以来の本大会出場という目標は実現しなかった。マリオ・ザウエルにとっても、初のワールドカップ本大会への道は閉ざされた。

プレースタイルと特徴

マリオ・ザウエルはセントラルミッドフィールダーを本職としながら、アタッキングミッドフィールダーとして前目のポジションでもプレー可能なマルチロールプレイヤーである。対ドイツ戦では左サイドを積極的に突破し、ハーフスペースへの侵入からチャンスを演出した。コンポーザー(落ち着き)と規律面での安定感が評価されており、ユース時代から培ったジリナ流の戦術的規律がプレーの土台となっている。フランス移籍後もリーグ1の水準に適応を続けており、将来的なスロバキア代表の中心選手としての期待を担う存在である。弟レオとはプレースタイルが異なり、より守備的なビルドアップ参加と中央でのパス供給を得意とする点に特色がある。

ザウエル兄弟

マリオ・ザウエルと弟のレオ・ザウエル(2005年12月16日生)はともにブラチスラバ出身のプロサッカー選手で、スロバキア代表においても兄弟揃って選出された珍しいケースとして注目を集めた。兄マリオがMŠKジリナでキャリアを積んだ一方、弟レオはオランダのフェイエノールトへ移籍し早熟な才能を開花させた。2023年のU-19代表およびU-20代表では二人が同じチームでプレーし、スロバキアサッカー界に新たな「ザウエル」の名を刻んだ。なお、弟レオはユーロ2024でスロバキア史上最年少の主要大会出場記録を更新するなど、既に国際舞台での実績も持つ。

キャリア統計

シーズン クラブ リーグ 出場 得点
2020-21 MŠKジリナ スーペルリーガ 1 0
2021-22 MŠKジリナ スーペルリーガ 10 1
2022-23 MŠKジリナ スーペルリーガ 15 0
2023-24 MŠKジリナ スーペルリーガ 29 6
2024-25 MŠKジリナ スーペルリーガ 32 7
2025-26 トゥールーズFC リーグ・アン 20+ 1

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