FIFA ワールドカップ 2026 マッテオ・ポリターノ|ナポリの快速翼が世界へ羽ばたく

FIFA ワールドカップ 2026 マッテオ・ポリターノ

マッテオ・ポリターノ(Matteo Politano、1993年8月3日生まれ)は、イタリア・ローマ出身のプロサッカー選手。ポジションは右ウイングで、セリエAのSSCナポリに所属する。171cmと小柄ながら左利きを生かしたカットインからのシュートに定評があり、セリエAを代表するウインガーとして長年にわたって活躍してきた。イタリア代表としては国際Aマッチ20試合に出場し4ゴールを記録。2026年3月のUEFA欧州予選プレーオフにおいて、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が率いるイタリア代表の28人枠に選出されたが、チームはボスニア・ヘルツェゴビナとのプレーオフ決勝でPK戦の末に敗れ、3大会連続でのワールドカップ本大会出場を逃した。

選手プロフィールと基本情報

マッテオ・ポリターノは1993年8月3日にローマで生まれ、カラブリア州フィウメフレッドブルーツィオにルーツを持つ。身長171cm、利き足は左。背番号21をつけてSSCナポリでプレーする右ウイングであり、逆足を生かしたカットインシュートと縦への仕掛けからの右足クロスという2つの武器を状況に応じて使い分ける現代型ウインガーの模範とも評される。小柄でありながら優れた脚力を持ち、ペナルティエリア外からのミドルシュートやボレーシュートの精度は高く、ウインガーとしてのフィニッシュ能力はセリエAトップクラスに位置する。イタリア代表ではユース年代からキャリアを積み、2018年よりA代表に選出されている。

ユース経歴とプロデビュー

マッテオ・ポリターノはASローマのユースアカデミーで育ち、2010年にU17「アッリエーヴィ」リーグ優勝、2011年カンピオナート・ナツィオナーレ・プリマベーラ優勝、2012年コッパ・イタリア・プリマベーラ優勝を経験した。2012年7月にペルージャへのローン移籍でプロデビューを果たし、コッパ・イタリアで公式戦初出場を記録。2013年からペスカーラへ移籍し、その後2015年にサッスオーロへ完全移籍。サッスオーロではセリエAのレギュラーとして定着し、右サイドから得点とアシストを量産することで強豪クラブからの関心を集めるウインガーへと成長した。

インテル・ミラノからナポリへ

2018年6月、マッテオ・ポリターノはサッスオーロからインテル・ミラノへシーズンローンで加入し、翌2019年に完全移籍が成立した。インテルでは2018-19シーズンに全コンペティションで48試合に出場し、フィールドプレーヤーとしてチーム最多出場を記録するなど中心的な役割を果たした。しかしアントニオ・コンテ新監督が採用した3-5-2システムへの移行により出場機会が激減。2020年1月、SSCナポリへのローン移籍が成立し、義務的買取オプション付きの契約で2021年から完全移籍に切り替わった。ナポリでは右サイドの定位置を確立し、セリエAを代表するウインガーとしての地位を築いた。2025-26シーズンもナポリの一員としてセリエAに参戦している。

ナポリでの実績

SSCナポリ加入後、マッテオ・ポリターノは5シーズン以上にわたって右サイドの主力として活躍し続けている。左利きを生かした右サイドでのプレーは独自の角度からカットインできる強みを生み出しており、ゴール前での強烈なミドルシュートでチームを幾度も救ってきた。アシスト能力も高く、縦に仕掛けてからのクロスで中央のストライカーにボールを供給するパターンも持ち合わせる。2025-26シーズンのセリエAでは90分あたり2.32本のシュートを放ち、xA(アシスト期待値)は90分あたり0.24とセリエAの全選手中上位87パーセント以上に位置するデータが示されている。ベテランとなった現在もナポリの攻撃の一翼を担っており、スカウト各社からも高い評価を受けている。

イタリア代表キャリア

マッテオ・ポリターノのイタリア代表キャリアはU19から始まり、U20・U21と年代別代表を経験した後、2016年11月にシニア代表への初招集を受けた。A代表では2018年以降に定期的に召集されるようになり、国際Aマッチ20試合出場・4ゴールという実績を持つ。代表ではジョルジョ・キエッリーニやレオナルド・ボヌッチのような守備の柱こそ不在となった世代交代期においても、右サイドのアタッカーとして継続的に選ばれ続けた。ガットゥーゾ監督体制下での2026年ワールドカップ欧州予選プレーオフにも28人枠に選出されており、ベテランとしての経験と実力を評価されている。

2026年ワールドカップ欧州予選プレーオフ

イタリアは2025-26年のUEFA欧州予選グループステージでノルウェーに次ぐグループ2位となり、2026年3月にプレーオフへ回った。マッテオ・ポリターノは3月26日に行われたプレーオフ準決勝・北アイルランド戦でスタメン出場し、チームは2-0で勝利してプレーオフ決勝へ進出した。3月31日のプレーオフ決勝、ボスニア・ヘルツェゴビナとのアウェー戦(ゼニツァ)でも先発に名を連ねた。試合はモイーゼ・キーンが15分に先制したものの、前半終了間際にアレッサンドロ・バストーニが退場処分となり数的不利に陥った。後半46分にポリターノはマルコ・パレストラと交代しピッチを退いた。試合は79分にボスニアに追いつかれ、延長戦の末PK戦に突入。イタリアはピオ・エスポジトとブライアン・クリスタンテが失敗し、4-1で敗れた。これによりイタリアは3大会連続でのワールドカップ本大会出場を逃すこととなった。

  • プレーオフ準決勝(3月26日):イタリア 2-0 北アイルランド /ベルガモ/ポリターノ先発出場
  • プレーオフ決勝(3月31日):ボスニア・ヘルツェゴビナ 1-1(PK 4-1)イタリア /ゼニツァ/ポリターノ46分交代

プレースタイルの詳細

マッテオ・ポリターノは現代ウインガーの理想型とも称されるバランスの取れたプレーヤーである。右サイドに配置される左利きのウインガーとして、カットインしてからの強烈なミドルシュートと縦に突破してからの右足クロスという2つの高質な選択肢を持ち、相手守備陣にとって対応が難しい選手となっている。171cmの小柄な体躯ながら、優れた脚力に裏打ちされたパワフルなキックでゴール四隅を正確に射抜く能力を持つ。ボレーシュートも得意としており、浮き球を枠内に収める総合的なシュートセンスはウインガーとしてトップクラスと評価されている。守備貢献においてもチームの約束事を忠実に遂行する献身性を備えており、「マスターWG(ウイング)」に分類される完成度の高さを誇る。

イタリアのワールドカップ欠場問題と世代交代

2018年ロシア大会・2022年カタール大会に続き、2026年大会でも本大会出場を逃したイタリアは、W杯優勝国として史上初めて3大会連続で本大会不出場となる不名誉な記録を打ち立てた。FIFA ワールドカップ 2026 欧州予選ではノルウェーを擁するグループで勝ち点18の2位に終わり、プレーオフで命運を賭けることになった。FIFA ワールドカップ 2026 出場国には欧州からプレーオフ経由でボスニア・ヘルツェゴビナが滑り込み、イタリアの夢は断たれた。ポリターノのような32歳の選手にとって次の2030年大会では36歳となることを踏まえると、今回が事実上最後のワールドカップ挑戦であったとみられる。FIFA ワールドカップ 2026 グループステージでの活躍の機会が失われたことは、ポリターノ本人にとっても深刻な痛手となった。

クラブでの通算成績と代表経歴の概要

マッテオ・ポリターノのクラブキャリアはペルージャ・ペスカーラ・サッスオーロ・インテル・ミラノ・ナポリと続き、セリエAで200試合以上に出場してきた。2015年から2018年まで在籍したサッスオーロでセリエAの主力ウインガーとしての評価を確立し、その後インテル・ミラノでUEFAチャンピオンズリーグも経験。ナポリでは2020年以降に完全移籍し、安定したパフォーマンスを長期間にわたって維持している。以下に主要クラブでのキャリアをまとめる。

クラブ 在籍期間 主な実績
サッスオーロ 2015〜2019 セリエAで主力ウインガーとして定着、強豪クラブへの評価を確立
インテル・ミラノ 2018〜2021 2018-19シーズン全大会48試合出場(FP最多)、CL出場経験
SSCナポリ 2020〜現在 右サイドの定位置を確立、セリエA屈指のウインガーとして活躍

イタリア代表の危機とポリターノの立場

3大会連続でワールドカップ本大会を欠場したことで、イタリアサッカー界は深刻な危機感と向き合っている。ガットゥーゾ監督は大会後に「チームに感謝する。心から戦った姿を誇りに思う」と述べるにとどまったが、イタリアサッカー連盟のガブリエーレ・グラビーナ会長は「大きな危機にあることは認識している」と語り、再建の必要性を認めた。マッテオ・ポリターノのような実績あるウインガーがワールドカップの舞台でプレーできなかった事実は、チームが個の能力で劣るのではなくチームとしての構築に問題があることを浮き彫りにしている。次の2030年大会でポリターノが代表に名を連ねることは年齢的に現実的ではなく、後継となる若い右サイドアタッカーの育成がイタリアにとって急務となっている。FIFA ワールドカップ 2026 FIFAランキングでも欧州強豪国の中でイタリアは不出場という特殊な立場にあり、FIFA ワールドカップ 2026 試合日程やFIFA ワールドカップ 2026 グループ分けにイタリアの名前が刻まれない事態となった。ナポリでの活躍を続けながらも代表でのラストチャンスを失ったマッテオ・ポリターノの2026年ワールドカップへの挑戦は、こうして幕を閉じた。FIFA ワールドカップ 2026 スタジアムを舞台にした北中米大会は、彼抜きで幕を開けることとなった。

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