現引き|信用取引の買い建てポジションを現金で決済する

現引き

現引き(げんびき)とは、株式の信用取引において、買い建てた株式を決済する際に、現金を用いて買い付けることを指す。信用取引では、投資家が証券会社から資金を借りて株式を購入し、その後、株式を売却して利益を得るか、現引きによって現金で決済する方法がある。現引きによって、買い建て株式は投資家の現物株式として保有されることになる。

現引きの仕組み

信用取引では、投資家が証券会社から資金を借りて株式を購入するが、その株式を現金で買い取ることを現引きという。具体的には、投資家が現引きを行う際には、信用取引で購入した株式の代金を現金で支払い、借りていた資金を返済する。この結果、買い建てた株式は現物株式となり、投資家の口座に保有される。現引きを行うことで、信用取引における金利や貸株料などのコストを抑えることができる。

現引きのメリット

現引きの最大のメリットは、信用取引で発生する金利や手数料を抑えることができる点である。信用取引を続けると、日々の金利や貸株料が発生するが、現引きを行うことで、これらのコストを回避できる。また、現引きを行うことで、買い建てた株式を現物株式として長期的に保有することが可能になるため、株式の配当金や株主優待を受け取る権利も得られる。

現引きのデメリット

一方、現引きにはいくつかのデメリットも存在する。まず、現引きを行うためには、現金が必要であるため、手元資金が不足している場合は実行が難しい。また、現引きを行った後は、株式を売却しない限り現金化できないため、流動性が低下する可能性がある。さらに、株式の価格が大きく下落した場合、現引きした株式の評価損が拡大するリスクもある。

現引きの手続き

現引きの手続きは比較的簡単であり、証券会社の取引画面やオンラインプラットフォームを通じて行うことができる。投資家は、信用取引の買い建てポジションを選択し、「現引き」のオプションを選ぶことで、現金を用いた決済を行う。この際、現引きに必要な資金が口座に十分にあることを確認する必要がある。手続きが完了すると、買い建てた株式は現物株式として口座に移行する。

現引きと現渡しの違い

現引きと類似した概念として「現渡し」がある。現渡しは、信用取引における売り建てポジションの決済方法であり、買い建て株式を現金で引き取る現引きとは逆に、売り建てた株式を現物株式で返済する手続きである。現渡しによって、売り建てポジションを現物株式で決済し、借りていた株式を返却することができる。両者は取引の決済方法として対照的な関係にある。

現引きのリスク管理

現引きを行う際には、リスク管理が重要である。株式の価格が下落した場合、現引き後に評価損が拡大するリスクがあるため、慎重な判断が求められる。また、現引きに必要な資金を確保するためには、他の投資や支出を見直す必要がある。さらに、現引きを行うタイミングを見極めることで、コストを最小限に抑え、リスクを管理することができる。