2026年衆議院選挙 福島県 第1区-第4区|福島県内4選挙区の立候補者と情勢まとめ

2026年衆議院選挙 福島県 第1区-第4区

2026年衆議院選挙 福島県 第1区-第4区は、2026年1月23日の衆議院解散に伴い、2月8日に投開票が予定されている第51回衆議院議員総選挙における福島県内の小選挙区争いである。高市早苗内閣の発足後、異例のスピードで断行されたこの「最短決戦」において、福島県は一票の格差是正による区割り変更(「10増10減」)後の4選挙区体制で2度目の審判を仰ぐ。自民党と、立憲民主党出身者や旧公明党勢力が合流して結成された新党「中道改革連合」による事実上の二大勢力争いに、第三勢力が食い込む激戦が展開されている。

福島県第1区の動向

県庁所在地の福島市を含む福島1区では、中道改革連合の前職・金子恵美と、自由民主党の新人で前県議会議長の西山尚利による激しい争いが繰り広げられている。金子はこれまで立憲民主党県連代表を務め、今回は新党の看板を背負って5期目を目指す。一方、自民党は長年議席を争った亀岡偉民が引退し、西山を公認。これに亀岡の親族である新人・亀岡偉一が無所属で参戦し、保守票の行方が注目されている。

福島県第2区の構図

郡山市を中心とする福島2区は、全国的にも注目される激戦区の一つである。11回の当選を誇る中道改革連合のベテラン・玄葉光一郎に対し、自民党は前回比例復活で初当選した若手の根本拓が挑む。根本は元厚生労働大臣の根本匠の長男であり、世襲批判を跳ね除けるべくドブ板選挙を展開。玄葉は中道勢力の結集を旗印に、盤石な組織固めを図っている。

候補者名 党派 主な経歴・理念
玄葉光一郎 中道改革連合 元外務大臣。現実的な外交・安全保障と分厚い中間層の復活を提唱。
根本拓 自由民主党 弁護士。若手ならではの視点で子育て支援や地域DXの推進を公約。
丸本由美子 日本共産党 元須賀川市議。消費税廃止と大企業への課税強化を訴える。

福島県第3区と第4区の状況

第3区(会津・白河地方)では、中道前職の小熊慎司と自民元職の上杉謙太郎が3度目の対決を迎えている。小選挙区制の導入以降、保守基盤が強いとされる会津地域において、野党共闘の枠組みが維持されるかが鍵となる。第4区(いわき・浜通り地方)は、東日本大震災からの復興が最大の争点である。自民前職の坂本竜太郎に対し、中道前職の斎藤裕喜が挑む構図で、ALPS処理水の放出問題や原発廃炉に向けたロードマップが主要な政策議論となっている。

主要政党の戦略と公約

2026年衆議院選挙 福島県 第1区-第4区において、各党は福島の課題に特化した公約を掲げている。

  • 自由民主党:「責任ある積極財政」を掲げ、物価高克服のための給付金や中小企業支援を強調。高市総裁のもと、保守色の強い政策を前面に出している。
  • 中道改革連合:立憲民主党公明党の一部が合流した経緯から、「健全な野党」として現実的な政策提言を行う。特に教育の完全無償化や消費税の時限的な減税を主張。
  • 参政党:食の安全や化学物質への規制強化を訴え、既存政党に不満を持つ無党派層への浸透を図る。

政治的理念と地域課題

今回の2026年衆議院選挙 福島県 第1区-第4区で問われているのは、人口減少が加速する福島県の持続可能性である。会津地方の過疎化、浜通りの産業再生、中通りの経済活性化という異なる課題に対し、中央政治がいかに資源を配分するかが焦点となっている。特に「地方創生2.0」を掲げる自民と、「地域主権」を説く中道の論戦は、県民の生活に直結する重要な選択肢を提示している。

福島県の選挙制度と歴史

福島県は戦後、保守王国としての側面を持ちつつも、全国的に著名な野党党首や実力者を輩出してきた歴史がある。1994年の公職選挙法改正以降、小選挙区制と比例代表制の並立による選挙が行われてきたが、人口減少に伴い議席数が削減され続けてきた。2026年の現在、県内は4つの選挙区に集約されており、かつての「1区から5区」時代に比べ、一人の議員がカバーする面積は飛躍的に拡大している。

候補者のパーソナリティ

有権者の関心は政策だけでなく、候補者の人間性にも向けられている。

  1. 金子恵美:趣味は合唱。参議院議員時代から培ったネットワークを武器に、女性の視点での政治を志向する。
  2. 根本拓:趣味は子育てとラグビー。育休取得経験を語り、ワークライフバランスの重要性を自ら体現する姿勢を見せる。
  3. 小熊慎司:空手の有段者であり、武道で培った精神力を政治活動の糧としている。
  4. 坂本竜太郎:地元いわき市の伝統芸能に造詣が深く、地域文化の保存を通じたアイデンティティの確立を説く。