2026年衆議院選挙 山形県 第1区-第3区|10名が火花、県内3選挙区の激戦を要約

2026年衆議院選挙 山形県 第1区-第3区

2026年衆議院選挙 山形県 第1区-第3区は、2026年(令和8年)2月8日に投開票が行われる第51回衆議院議員総選挙における山形県内の小選挙区の情勢を指す。山形県内には3つの小選挙区が設置されており、自民党の重鎮であった遠藤利明氏の引退に伴う後継争いや、野党による議席奪還の動きが焦点となっている。特に農政や少子化対策、地域活性化が主要な争点として浮上しており、各区で激しい選挙戦が展開されている。

山形県 第1区(山形市、上山市、天童市など)

山形1区は、長年議席を守ってきた遠藤利明氏が引退を表明し、長男の遠藤寛明氏が後継として立候補したことで注目を集めている。保守地盤の継承か、あるいは非自民勢力による刷新かが最大の争点である。

候補者名 党派 新旧 主な経歴
遠藤 寛明 自由民主党 元山形県議会議員
原田 和広 立憲民主党 元立憲民主党県連幹事長
桜田 恭子 参政党 英会話教室講師

遠藤 寛明(えんどう ひろあき)

【経歴】元山形県議会議員。父である遠藤利明氏の秘書を経て県議を2期務めた。【趣味・特技】スポーツ観戦、野球(学生時代に熱中)。【政治的理念】「対話と実行」。地方の声を中央に届けるパイプ役を自認する。【主張】父が尽力したスポーツ振興とICT教育のさらなる拡充。【公約】蔵王の観光再整備と、山形市中心部の再開発支援による地域経済の活性化。

原田 和広(はらだ かずひろ)

【経歴】山形県議会議員を経て、前回の衆院選で比例代表で当選。党県連幹事長を歴任。【趣味・特技】読書、ジョギング。【政治的理念】「まっとうな政治」。透明性の高い政治と、中間層の厚みを増す経済政策を重視する。【主張】物価高騰に対する直接的な家計支援と所得税の減税。【公約】最低賃金の引き上げと、非正規雇用から正規雇用への転換支援の強化。

山形県 第2区(米沢市、東根市、尾花沢市など)

2区では、農林水産大臣を務めた自民現職の鈴木憲和氏に対し、国民民主党の菊池大二郎氏と共産党の新人・岩本康嗣氏が挑む構図となっている。山形県南部の農業政策や中山間地域の維持が論点である。

鈴木 憲和(すずき のりかず)

【経歴】外務省職員を経て衆議院議員(5期)。農林水産大臣を歴任。【趣味・特技】テニス、スキー、盆栽。【政治的理念】「農林水産業を成長産業へ」。食料安全保障の強化を使命とする。【主張】デジタル田園都市国家構想による地方の利便性向上。【公約】スマート農業の推進と、輸出拡大を通じた農家所得の倍増計画。

菊池 大二郎(きくち だいじろう)

【経歴】山形県議会議員を経て衆議院議員(1期)。【趣味・特技】キャンプ、料理。【政治的理念】「給料が上がる経済」の実現。国民民主党の掲げる手取りを増やす政策を推進。【主張】ガソリン税の減税(トリガー条項の凍結解除)による物流・生活コストの削減。【公約】子育て支援の所得制限撤廃と、教育無償化の範囲拡大。

岩本 康嗣(いわもと こうじ)

【経歴】日本共産党地区委員長として長年地域活動に従事。【趣味・特技】将棋、ハイキング。【政治的理念】「市民が主役の政治」。格差是正と平和憲法の守護を訴える。【主張】大企業への課税強化と、消費税の5%への緊急減税。【公約】インボイス制度の廃止と、中小企業への社会保険料負担軽減による賃上げ実現。

山形県 第3区(鶴岡市、酒田市、新庄市、最上地域など)

3区は、元少子化担当大臣の加藤鮎子氏と、国民民主党、立憲民主党系の新人らが競い合う激戦区である。庄内地方および最上地方のインフラ整備と人口減少対策が重要なテーマとなっている。

加藤 鮎子(かとう あゆこ)

【経歴】父・加藤紘一氏の秘書を経て衆議院議員(4期)。内閣府特命担当大臣(少子化対策)などを歴任。【趣味・特技】ヨガ、音楽鑑賞。【政治的理念】「女性の活力で社会を変える」。子育て支援と仕事の両立を当たり前の社会にすることを目指す。【主張】「こども未来戦略」の着実な実施と多子世帯への手厚い支援。【公約】日本海沿岸東北自動車道の早期全線開通と、防災対策の強化。

喜多 恒介(きた こうすけ)

【経歴】教育・福祉事業を営む会社の代表取締役。新党結成の動きの中で国民民主党から出馬。【趣味・特技】ラグビー(学生時代)、ボランティア活動。【政治的理念】「教育こそが最大の福祉」。次世代への投資による社会構造の変革を掲げる。【主張】若者の地元定着を図るための奨学金返済免除制度の拡充。【公約】地方における教育格差の是正と、ITスタートアップの誘致支援。

落合 拓磨(おちあい たくま)

【経歴】松下政経塾出身の28歳。立憲民主党公認で若さを武器に初当選を狙う。【趣味・特技】柔道(黒帯)、書道。【政治的理念】「世代交代による政治刷新」。古い政治文化からの脱却を提唱する。【主張】再生可能エネルギーの普及による地方のエネルギー自給自足。【公約】農村部における移動手段(自動運転バス等)の確保と、地域医療体制の維持。

遠藤 和史(えんどう かずふみ)

【経歴】地元で長年農業に従事。農業法人の経営者。【趣味・特技】山菜採り、DIY。【政治的理念】「日本の食文化と伝統を守る」。農の視点から国家の独立を考える。【主張】輸入頼みの食料需給の見直しと、伝統的な種苗の保護。食の安全性の追求。【公約】農家への一律戸別所得補償の復活と、農薬規制の強化。

まとめ

2026年衆議院選挙 山形県 第1区-第3区は、自民党の牙城と言われてきた「保守王国」山形において、世襲候補の真価、大臣経験者の実績、そして野党新人の勢いが真っ向からぶつかり合う。各候補者は、厳しい冬の時期に行われる選挙戦において、雪国特有の課題である除雪対策やエネルギー価格高騰への対応を訴えながら、支持を広げている。最終的な結果は、地域の将来を左右する重要な分岐点となるだろう。