セーフガード
セーフガードとは、国際貿易において国内産業を保護するために一時的に発動される貿易制限措置である。具体的には、輸入品が急増し、その影響で国内産業が重大な損害を受ける、または受けるおそれがある場合に、関税の引き上げや輸入数量の制限を行うことができる。この措置はWTO(世界貿易機関)のルールに基づき、一定の条件下でのみ発動される。
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セーフガードの発動条件
セーフガードを発動するためには、輸入品の急増が国内産業に深刻なダメージを与えていることが証明されなければならない。そのため、国内産業の状況を詳細に調査し、損害の因果関係を明確にする必要がある。また、セーフガードの適用期間は原則として4年であり、その後の延長も可能だが、適用期間中には被害の軽減に向けた産業の構造調整が求められる。
セーフガードと他の貿易制限措置との違い
セーフガードは、アンチダンピング措置や相殺関税とは異なり、不当な貿易慣行を是正するための措置ではなく、合法的な貿易に対する急激な変化から国内産業を守るための手段である。そのため、特定の国や企業を対象とするのではなく、全ての輸入品に対して適用される。また、発動後には他国との協議が必要であり、場合によっては補償措置を講じることも求められる。