ねじのゆるみ防止

ねじのゆるみ防止対策

ねじナットは、ネジ山の接触面積により、摩擦力で止めているが、振動や衝撃により、ゆるむことがある。ねじのゆるみは、大きな事故につながるため、その対策は機械・建設分野において重要なテーマである。ねじは、回して摩擦だけで締結しているため、強い振動がかかる場所ではゆるみが発生し、外れることがある。機械・装置、輸送、道路、鉄道、橋など頻繁に緩むことがある。

ワッシャーの使用

広く知られている手法でワッシャー(座金)の利用がある。ばね座金(スプリングワッシャー)、歯付き座金、さらばね座金がある。ばね構造になっており上下方向にトルクをかけることによってゆるみ止めの構造を作っている。ただし、軸力に対して期待できるトルクは小さいことが多く、その利用には注意が必要である。

ダブルナットの使用

ダブルナット(ロックナット)は、二つのナットをつかうことでゆるみ防止につかう。下のナット荷重を受けないため低ナットを使用することも多い。

ピンの使用

ボルトナットに穴を作り、ピンを通すことでゆるみ止めにする方法がある。みぞ付きナットを利用する方法もある。

小ねじやピンの使用

ボルトに対して、横方向から小ねじを差し込むことによって、ゆるみ止めをする方法である。

接着剤・溶接

半永久的に締結し続ける場合、接着剤や溶接を使うことで締め付ける方法がある。また、ポンチを打つ方法や針金で複数のナットを括り付ける方法がある。

ボルトの強度

ボルト材料の強度を上げる、または座面の粗さを向上させることでゆるみ防止の効果を狙える。。

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