虎塚古墳|全長56m,東日本唯一の装飾壁画

虎塚古墳

虎塚古墳は、590年頃、茨城那珂川支流の平野をのぞむ台地上に築かれた墳丘に葺石や埴輪のない前方後円墳である。虎塚古墳が建てられたころから急速に前方後円墳が作られなくなった。全長56m。周囲に漆はあるが段はなく、盛土を整えただけのシンプルな形状をしている。東日本では唯一の装飾壁画である。

目次

形状

切石の巨石を積み、床にも切石を敷いた後円部の横穴式石室では、画工たちが東日本では見慣れない壁画を描いている。天井と床と入口の石は真っ赤に塗られ、壁には白い粘土で下塗りした上に、赤で上下に三角文を描く。奥壁には円文や武器武具類、右の壁には馬具や装身具などがすべて赤で描かれた。

 虎塚古墳
虎塚古墳

中の様子

天井近くには連続三角文がめぐらされ、左側の壁には円文と船らしきものが描かれている。赤には魔よけとしての意味があった。

前方後円墳の下火

以降、横穴式石室が多くなり、葬送、儀礼に変化がおこる。


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