線文字B|ミケーネ文明で使われた文字,線文字A

線文字B

線文字Bとはミケーネ文明の人々が使っていた文字である。(クレタ文明では線文字Aを使っていたが、解読はされていない。)イギリスの建築家ヴェントリスは1952年、未解読であった線文字Bにギリシア語の音価をあてはめて解読に成功し、初めてミケーネ人が古いギリシア語を用いるギリシア人であったことを明らかにした。

目次

粘土板

線文字は粘土板に刻まれて王宮の倉庫から多数発見されたが、これらはミケーネ文明滅亡時に王宮が焼け、粘土板が硬化したために保存され発見されたものであると推測されている。ミケーネ人は主として王の財産や、王への貢献物を記録しているが、文書は1年ごとに破棄されるものであった。したがって現在われわれのもっている文書は王国滅亡の年の記録が大部分である。

線文字A

ミケーネ文明がエーゲ海周辺を支配される以前のクレタ文明では、絵文字と併用して使われた。主にクレタ島で発見されている。解読はまだされていないため、クレタ文明の詳細はわかっていない。

消滅

ミケーネ文明の消滅にともない、文字も消滅した。前9世紀~8世紀頃、古代ギリシアでは、新しい文字を作り出すことになる。

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