神話(ミュトス)|ギリシア神話,古代日本

神話 mythos

神話(ミュトス mythos)とは、もともとは「語り伝えられるもの」の意味だが、神がみの超自然的な働きによって、世界のさまざまな事象の起源を物語によって説明する。一般的に多くの民族の神話として宇宙(世界)の創造、民族の起源、人間はどこから生まれ、死ねばどこへ行くのかなどをテーマとして語られ、遠い過去に神がみの力によってなされたと語り伝えられることが多く、神から一方的に伝えられたものであり、人知ではその真意を確かめられない。このように古代の人々は、自然や人生の不可解な出来事を神話によって説明したが、そのような説明の方法をミュトス(神話)的な説明である、という。神話(ミュトス)に対し、理性に基づき真理を突き詰めることを「ロゴス logos」という。

ギリシア神話

古代ギリシアでは、ゼウスを主神とするオリンポスの神々が自然や人生の出来事、生命や芸術を支配すると考えられていた。(→ギリシア神話,ギリシア悲劇

古代日本の神話

古代日本人の神話は、高天原神話・出雲神話・筑紫神話の3つに分けられる。現在は、8世紀に編纂された『古事記』『日本書紀』が残されているが、当時は、天皇の神格化が始まっており、支配の正当化という政治的意図が介入していたため、実際、信じられていた神話とは異なる可能性がある。

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