海の道
海の道は、インドを媒介とする南海貿易路で、南中国から東南アジアをへてインドに達する東方航路と、地中海から紅海をへて、インド洋を越えてインドにいたる西方航路とが結ばれる。漢・ローマの拡大によって発達し、特に唐・イスラーム帝国の興隆以来、イラン人・アラビア人などが往来して大いに繁栄し、陸路に代わって東西交通の中心となった。
海の道で運ばれた製品
シルクロードと同様、海の道は、絹、陶磁器を主製品とする漢の製品が西南アジアに輸出され、西南アジアからは、ガラス、香辛料などが漢に運ばれた。
仏教の伝来
仏教を学びに行った東晋の法顕、唐の義浄をはじめ、多くの僧侶が、この経路を利用し、宗教の布教が進んだ。