日本史の勉強法
日本史の勉強法には、効果的に歴史の知識を習得し、深く理解するためのさまざまなアプローチがある。
中学の日本史と高校の日本史の違いについて
中学日本史・・・ほぼ政治史である → 単純な大量の一問一答テストでも、ある程度は通用する。
高校日本史・・・政治史+社会経済史+外交史+文化史 → 一問一答の学習だけでは通用しない。
★教科書(図録)×まとめテキスト(まとめプリント・ノート)×問題集(+過去問)×1問1答×用語集
→高校の学習では、インプットとアウトプットを同時並行させる必要がある。
定期テストに向けて
- 教科書を読む。学校の先生の配布プリントを何度も確認する。
- 穴埋め問題を解く。穴埋め教科書・薄い問題集を活用する。出題を予想して、自分で予想問題を作る。
- わからない用語を用語集で確認する。
- 試験範囲の時代の漫画を読む(余裕があるなら)。
大学受験勉強に向けて
★時代の区切りを意識しつつ教科書を読む(早急に通史を読んだことがある状態にする)。
→その範囲の1問1答を確認する(出題されやすい用語を確認する)
※楽で勉強した感が得られるので、一問一答集の学習に終始する受験生が多いが、応用問題に対処できなくなるので、一問一問問題集だけでなく、必ず問題集や過去問を活用しテーマを意識したアウトプットを行うことが重要である。
→読んだ範囲の問題集・模試の問題・共通テスト+センター過去問を解く。
→進捗の最低ラインは「模試の試験範囲」であるが、高3の5月~少なくとも8月31日までには通史を読了しておきたい。
受験日本史で出題される問題形式
ご自身の志望校の過去問を確認し、出題される形式を確認する
一問一答型の問題について
知識の「量」が問われる。できるまで反復する。
空所補充問題
- 前後の文章を熟読する。→問題文には、必ず「ヒント」がある(人名・事件名・官職・年号・地名など)
- 複数ある同一空所に注意する。
正誤問題
知識の「質(内容理解)」が問われる(共通テスト型)。
①どこが間違っているのか、必ず×を選択肢の表現につける。
用語…似たような歴史用語で間違えさせる。
文…説明文章自体が違う。
時期…書いてある文章は正しいが、年代=時期が異なる。
②間違いの修正が可能なら適切な表現に直す。
史料問題
- 史料中のキーワード(人名・事件名・地名・官職・年号…)を探せば解ける。
- 史料は飾りであり、設問にヒントがあることがある。→そのヒントだけで解ける。いつの時代の、何に関する史料か
論述型問題について
個々の知識を歴史の中に位置付ける「理解」が問われる。
- 歴史的な事実を正確に理解する。その背景や評価に着目する。
- 歴史事項について正確な年代・時代感覚を身につける。
- 事実と事実のつながり(歴史の流れ)を意識する。
- 出題者の要求に応えているかを検証する。
- 問題演習を通じて答案作成能力を高める。信頼できる先生に添削を受ける。
わからなかった問題・間違えた問題について
- その問題を正解するのに「必要な知識」は何か考える。
- その知識は、教科書のどの部分を参照すればよいか確認する。
→教科書は、演習のたびに問題集の知識の「書き込み」を加えること → 『情報の一元化』
→【重要!】問題集で間違いが多かったテーマについては、該当部分だけでなく、その時代全体の教科書
該当部分を読み通すこと。問題集の解説だけで絶対に満足しないでください。