建玉
建玉(たてぎょく)とは、金融市場において、特に先物取引やオプション取引において、まだ決済されていないポジションを指す。建玉は、取引を開始した後、決済が行われるまでの間、投資家が保有している契約のことを指し、その状態を表す言葉である。株式取引においても同様の概念が存在し、信用取引での未決済ポジションを指す場合がある。
建玉の種類
建玉には「買建玉」と「売建玉」の2つの主要な種類がある。買建玉は、将来価格が上昇すると予想して買い持ちされたポジションであり、投資家は価格が上昇することで利益を得ることを期待する。一方、売建玉は、価格が下落すると予想して売り持ちされたポジションであり、価格が下がることで利益を得ることを狙う。
建玉のリスク管理
建玉を持つことにはリスクが伴うため、適切なリスク管理が必要である。建玉の量や取引のレバレッジが高い場合、価格の変動に対するリスクも増大する。そのため、投資家はポジションを常に監視し、必要に応じてヘッジ(リスク回避)を行ったり、損失を最小限に抑えるためのストップロス注文を設定したりすることが求められる。
建玉の決済
建玉は、将来的に売買の逆取引(例えば、買建玉なら売る、売建玉なら買う)を行うことで決済される。決済が行われると、その建玉は「決済済みポジション」となり、投資家の持つリスクは解消される。建玉の決済は、契約の満期や市場の状況によって行われるタイミングが決まる。
まとめ
建玉は、金融取引において未決済のポジションを指し、リスク管理と適切な決済が重要である。