ドゥルーズ|ガタリ,構造主義,『アンチオイディプス』

ドゥルーズGillesDelueze1925~95

ドゥルーズは、フランスの哲学者である。主著『差異と反復、ガタリとの共著『アンチ=オイディプスリゾーム』、『千のプラトー』。数学の概念を使って差異の哲学を説き、また精神分析学者のガタリとの共著で『アンチ=オイディプス』や『千のプラトー』を書いた。人間の意識を動かしている真の主体は、フロイトの精神分析学においてエスやリビドーと呼ばれる無意識の欲望であり、その欲望を抑圧する文明や国家の権力をオイディプスと呼び、それに反対して(アンチ=オイディプス)欲望の喜びの解放を説いた。

ドゥルーズの生涯

ドゥルーズは、1925年に生まれる。哲学史研究を行い、ヒュームベルクソンニーチェスピノザを研究対象とし、ユニークな発表を行っていた。差異の哲学を構築した。『差異と反復』(1968)、『意味の論理学』(1969)を立て続けに出版した。1969年にガタリと出会い、その3年後、『アンチ・オイディプス』が出版される。1995年パリのアパルトマンから投身自殺をした。

欲望のパラドクス

欲望は伝統的にプラトンサルトルフロイトにしても否定的に扱われてきた。ドゥルーズ=ガタリは、欲望をポジティブなものと捉え、このようなネガティブな欲望を欲求と名付け、切り離し、欲望を本源的で肯定的なものとして扱う。欲望は肯定的で本来一切の否定的な側面を持たないが、二次的に欲求が生まれると考えた。
また、本来、一切の否定的な側面を持たない欲望がどうして否定的な側面のある欲求を必要として欲望するのか、これを欲望のパラドクスと呼んだ。

(アンチオイディプスの目的は)欲望する主体の中でいかにして欲望が自分自身の抑制を欲望することになるのか、明らかにすること。

『アンチオイディプス』の目的

ドゥルーズ=ガタリは、『アンチオイディプス』の目的を欲望のパラドクスを説くことだ、と考えた。二人は、欲望はそれ自身で自分の欲するものを欲することによって革命的であり、欲望的生産が潜在的に社会形態を変えるなにかを持っているとした。しかし、欲望は抑制さえをも欲望するとすれば、真の欲望とは何か、いかにこれを区別するのか、これを解明しようとしたのが『アンチオイディプス』である。この目的を解決するため、スキゾフレニー(統合失調症)とパラノイア(偏執症)の二元論、欲望史観、死の本能の3つを提示するが、解決できたと判断するのは非常に難しい。

『千のプラトー』

『アンチオイディプス』が出版されて8年後、『千のプラトー』が出版されるが、『アンチオイディプス』に比べ、難解であったため、また欲望のパラドクスが解決できていなかったため、多くの支持を得ることはなかった。

リゾーム

『千のプラトー』において、動的編成(アジャンスマン)を生物モデルとして、欲望する機械に対する概念として用いた。地下茎という意味でのリーゾムは、多様性と非等質性を原理とした非中心化したシステムとされ、序列システムである樹に対して優位にあつかった。動的編成(アジャンスマン)は、リゾーム的なあり方で他のものと多様な仕方で結びつくことである。