オリンピア競技
オリンピア競技は、前776年から4年ごとにオリンピアで行われた祭典である。ペロポネソス半島のエリスというポリスの宗教祭典として始まった。オリンピアはゼウス神殿で知られている。競技期間中はいっさいの争いが中止され、ポリス相互の親睦を行った。393年、ローマ皇帝の勅令で中止されることになる。
第1回オリンピア競技
前776年が第1回として初めて開催され、その後4年ごとに開かれた。競技は5日間で種目は増えていった。競技が裸体でおこなわれたのはある時期だけのことであったらしい。代表的な種目は激しい格闘技のパンクラティオン、短距離走・幅跳び・レスリング・円盤投げ・槍投げの五種競技べンタスロンなどであった。優勝者はリストに掲げられ、出身ポリスでは大変な名誉をもって迎えられた。しかし、競技に参加できたのは財政的基盤のある貴族だけであった。オリンピア競技はローマ時代にも続き、最後の競技がおこなわれたのは後395年であった。
ピンダロス
ピンダロスは、前518年頃~前438年頃、叙情詩人で、オリンピアなどの競技会の優勝者をたたえた『競技祝勝歌』を残した。