アリストテレスの著書

アリストテレスの著書

アリストテレスプラトンに習い、対話形式や書簡体の本を出版し、没後数世紀に渡り人々に親しまれた。ところが、紀元前1世紀ごろ、アリストテレスリュケイオンで行った大量の講義ノートが発見され、古代ローマの政治家スーラにより、ローマに運ばれ、蔵書家テュラニオンの所有に帰した。それが紀元前30年ごろ、ロドスのアンドロニコスによって整理され、アリストテレス講義録集が作られた。残念ながら以後、このアリストテレス講義録集だけが読まれ、そのほかの著書は散逸していく。

アリストテレス 著書

 

(1)アカデメイア学生時代 対話形式
『プロトレプティコス(哲学への進め)』
『エウデモス(霊魂について)』
『哲学について』
(2)資料集
(3)アリストテレスのコルプス(身体)
(4)リュケイオンでの講義草稿
① 論理学的なもの    『命題論』『分析論前書』『トピカル』『詭弁論駁論』
② 自然に関するもの
α 物理学関係      『自然学』『天文学』『気象論』『生成消滅論』
β 心理学関係      『霊魂論』『感覚と感覚されるものについて』『記憶と想起について』
③ 第一哲学        『形而上学』
④ 倫理学に関するもの  『ニコマス倫理学』
⑤ 政治に関するもの   『政治学』『家政学』
⑥ 制作術に関するもの  『弁論術』『詩学』

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